この俺の新しいお城は、ただひたすらにやみくもに言葉を並べる快感を貪るためにあって、つまりここに書かれることはもはや記録ですらなくて、電話しながらメモ帳に手癖で書く幾何学模様と同じくらいの意味しか持たないのだ。
しかしながら幸か不幸か書くことには何かしらの題材が必要であったりして、そこに燃料として使うのは結果的には日記であったり何かしらの感想であったりするのだ。それらはただただひたすらにやみくもに燃料にしか過ぎなくて、そして俺の目的はただ燃料を燃やすことにあり、その動力で何かを為すことではない。ここはただ立ち上る煙がただモクモクとたまっていくだけの場所であって、もはや視界距離も目の前の数十センチという有様ですので近隣にお住まいの皆様、またご通行中の皆様はご注意ください。お子様にもくれぐれもお言い聞かせください。離れてお住まいのご両親にもぜひお知らせください。